はじめに
職場で使用しているバックアップツールを見直すことになりました。Veeamが良いと聞いたので評価版を使って検証することにします。
目的
- Veeam Backup & Replication v11のインストール
- バックアップ/リストアの検証
検証環境
VMware Workstation 16 Proを使用します。
今回は、Veeamサーバとファイルサーバを使用します。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-07.png)
作業の流れ
大まかな作業の流れです。
- Veeam11のインストール
- エージェントのインストール(プロテクショングループ作成)
- リポジトリの作成(バックアップデータの保存先を決める)
セットアップ
ダウンロード
Veeam Backup & Replication v11の評価版をダウンロードします。
https://www.veeam.com/jp/downloads.html?ad=top-sub-menu
必要事項を入力してisoファイルをダウンロードします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-10-300x475.png)
isoファイルとライセンスキー(トライアルキー)をダウンロードします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-15-500x277.png)
Veeamのインストール
Windows Server 2016にダウンロードしたisoファイルをマウントしてインストールします。
「Setup.exe」を実行します。「install」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-20-500x350.png)
不足しているプログラムはインストールして良いか確認メッセージが表示されます。「OK」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-25.png)
再起動を要求されたら「Reboot」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-30.png)
OSが再起動されたらライセンス契約の画面が表示されます。2か所にチェックを入れて「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-35-500x325.png)
「Browse」ボタンからダウンロードしたライセンスキー(トライアルキー)を指定します。「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-40.png)
「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-45.png)
不足しているプログラムが表示されます。「Failed」があれば「Install」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-50-500x325.png)
すべて「Passed」になったことを確認して「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-55-500x325.png)
デフォルト設定の内容が表示されますので「Install」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-60-500x325.png)
インストールが完了するまで待ちます。管理人の環境では15分ほどかかりました。「Finish」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/11/20221115-65-500x325.png)
Agentのインストール
ファイルサーバにAgentをインストールします。
デスクトップ上のアイコン(Veeam Backup Enterprise Manager)をダブルクリックします。
「Connect」ボタンをクリックして管理コンソールにアクセスします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-70.png)
左ペイン下から「Inventory」をクリックします。
左ペイン上から「Physical Infrastructure」をクリックします。
「Protection Group」タブの「Add Group」をクリックします。
画面が表示されるので、「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-80-500x356.png)
「Individual computers」をチェックし、「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-85-500x356.png)
「Add」ボタンをクリックします。
Host name or IP address:ファイルサーバのホスト名、またはIPを入力
Credentialsの「Add」ボタンをクリックします。
「Standard account」をクリックします。
Credentials情報を以下の通り入力します。
Username:domain.local\administrator(環境に合わせてユーザー名を入力)
Password:xxxxxxxx(パスワードを入力)
「OK」ボタンをクリックして進めます。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-90.png)
「Test Now」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-95-500x356.png)
「Status」がSuccessであれば問題ありません。「Close」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-100-500x326.png)
複数のサーバにエージェントをインストールする場合は、再度「Add」ボタンから追加して下さい。
必要なサーバをすべて登録できたら「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-95-500x356.png)
「Peform reboot automatically if required」にチェックを入れます。
(必要に応じて自動的に再起動させます)
「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-105-500x356.png)
「Apply」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-110-500x356.png)
「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-115-500x356.png)
「Finish」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-120-500x356.png)
対象サーバのdiscovery session が開始されます。Statusが「Success」になっていることを確認したら「Close」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-125-500x326.png)
左ペイン上の「Protection Group 1」をクリックします。Statusが「Installed」になっていることを確認します。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-130-500x202.png)
これでエージェントのインストールは完了です。
バックアップ
バックアップジョブの作成
デスクトップ上のアイコン(Veeam Backup Enterprise Manager)をダブルクリックします。
「Connect」ボタンをクリックして管理コンソールにアクセスします。
左ペイン下の「Home」をクリックします。
「Home」タブの[Backup job]-[Windows computer]をクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-135.png)
Job Mode画面では以下の通り設定します。
Type:Server
Mode:Managed by backup server
「Next」ボタンをクリックします。
Name画面では以下の通り設定します。
Name:Agent Backup Job 1(デフォルト)
「Next」ボタンをクリックします。
Computers画面では以下の通り設定します。
「Add」ボタンから「Protection group」をクリックします。
バックアップ対象サーバを追加します。ファイルサーバを選択します。
「Next」ボタンをクリックします。
Backup Mode画面では以下の通り設定します。
「Entire computer」にチェックを入れます。
「Next」ボタンをクリックします。
Storage画面では以下の通り設定します。
Backup repository:Default Backup Repository (Created by Veeam Backup)
Retention policy:7days
「Next」ボタンをクリックします。
Guest Processing画面では以下の通り設定します。
Enable application-aware processing:チェックを外す
「Next」ボタンをクリックします。
Schedule画面では以下の通り設定します。
デフォルトのまま進めます。
「Apply」ボタンをクリックします。
Summary画面では以下の通り設定します。
「Finish」ボタンをクリックします。
これでバックアップジョブが作成されました。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-140-500x216.png)
バックアップの実行
左ペイン下の「Home」をクリックします。
左ペイン上の「Jobs」をクリックします。
「Agent Backup Job 1」を右クリックし、プルダウンメニューから「Start」をクリックします。初回のバックアップはフルバックアップが実行されます。
ジョブ(Agent Backup Job 1)をダブルクリックすると詳細状況が確認できます。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2022/12/20221115-145-500x332.png)
Job progressが100%になったらバックアップ完了です。
リストア
ファイルサーバ内のファイルを削除します。
C:\temp\test1.txt
C:\temp\test2.txt
C:\temp\test3.txt
バックアップデータからリストアできることを確認します。
メニューから「Home」タブをクリックします。
[Restore]-[Agent]をクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2023/02/20221115-150.png)
「Guest file restore」をクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2023/02/20221115-155.png)
「Microsoft Windows」をクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2023/02/20221115-160-500x178.png)
ファイルサーバを選択します。「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2023/02/20221115-165-500x356.png)
リストアポイントを選択します。「Next」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2023/02/20221115-170-500x356.png)
このリストア操作を行う理由を入力します。
この情報は、後で参照できるように、リストアセッションの履歴に記録されます。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2023/02/20221115-175-500x356.png)
「Browser」ボタンをクリックします。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2023/02/20221115-180-500x356.png)
リストアするファイルを選択し右クリックします。
プルダウンメニューから「Restore」から「Overwrite」または「Keep」を選択します。
Overwrite:元のフォルダやファイルを上書きします。
Keep:既存のファイルが存在した場合、別名で保存されます。
test.txt → RESTORED-test.txt
フォルダの場合は選択したフォルダのみが対象です。
C:\temp\test → C:\temp\RESTORE-test
testフォルダ配下のサブフォルダは変更ありません。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2023/02/20221115-185-500x240.png)
リストア結果が表示されます。
![](https://it-study.info/wp-content/uploads/2023/02/20221115-190.png)
ファイルサーバ内に3つのテキストファイルがリストアされていたら完了です。
C:\temp\test1.txt
C:\temp\test2.txt
C:\temp\test3.txt
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