はじめに
職場で使用しているバックアップツールを見直すことになりました。Veeamが良いと聞いたので評価版を使って検証することにします。
目的
- Veeam Backup & Replication v11のインストール
- バックアップ/リストアの検証
検証環境
VMware Workstation 16 Proを使用します。
今回は、Veeamサーバとファイルサーバを使用します。
作業の流れ
大まかな作業の流れです。
- Veeam11のインストール
- エージェントのインストール(プロテクショングループ作成)
- リポジトリの作成(バックアップデータの保存先を決める)
セットアップ
ダウンロード
Veeam Backup & Replication v11の評価版をダウンロードします。
https://www.veeam.com/jp/downloads.html?ad=top-sub-menu
必要事項を入力してisoファイルをダウンロードします。
isoファイルとライセンスキー(トライアルキー)をダウンロードします。
Veeamのインストール
Windows Server 2016にダウンロードしたisoファイルをマウントしてインストールします。
「Setup.exe」を実行します。「install」ボタンをクリックします。
不足しているプログラムはインストールして良いか確認メッセージが表示されます。「OK」ボタンをクリックします。
再起動を要求されたら「Reboot」ボタンをクリックします。
OSが再起動されたらライセンス契約の画面が表示されます。2か所にチェックを入れて「Next」ボタンをクリックします。
「Browse」ボタンからダウンロードしたライセンスキー(トライアルキー)を指定します。「Next」ボタンをクリックします。
「Next」ボタンをクリックします。
不足しているプログラムが表示されます。「Failed」があれば「Install」ボタンをクリックします。
すべて「Passed」になったことを確認して「Next」ボタンをクリックします。
デフォルト設定の内容が表示されますので「Install」ボタンをクリックします。
インストールが完了するまで待ちます。管理人の環境では15分ほどかかりました。「Finish」ボタンをクリックします。
Agentのインストール
ファイルサーバにAgentをインストールします。
デスクトップ上のアイコン(Veeam Backup Enterprise Manager)をダブルクリックします。
「Connect」ボタンをクリックして管理コンソールにアクセスします。
左ペイン下から「Inventory」をクリックします。
左ペイン上から「Physical Infrastructure」をクリックします。
「Protection Group」タブの「Add Group」をクリックします。
画面が表示されるので、「Next」ボタンをクリックします。
「Individual computers」をチェックし、「Next」ボタンをクリックします。
「Add」ボタンをクリックします。
Host name or IP address:ファイルサーバのホスト名、またはIPを入力
Credentialsの「Add」ボタンをクリックします。
「Standard account」をクリックします。
Credentials情報を以下の通り入力します。
Username:domain.local\administrator(環境に合わせてユーザー名を入力)
Password:xxxxxxxx(パスワードを入力)
「OK」ボタンをクリックして進めます。
「Test Now」ボタンをクリックします。
「Status」がSuccessであれば問題ありません。「Close」ボタンをクリックします。
複数のサーバにエージェントをインストールする場合は、再度「Add」ボタンから追加して下さい。
必要なサーバをすべて登録できたら「Next」ボタンをクリックします。
「Peform reboot automatically if required」にチェックを入れます。
(必要に応じて自動的に再起動させます)
「Next」ボタンをクリックします。
「Apply」ボタンをクリックします。
「Next」ボタンをクリックします。
「Finish」ボタンをクリックします。
対象サーバのdiscovery session が開始されます。Statusが「Success」になっていることを確認したら「Close」ボタンをクリックします。
左ペイン上の「Protection Group 1」をクリックします。Statusが「Installed」になっていることを確認します。
これでエージェントのインストールは完了です。
バックアップ
バックアップジョブの作成
デスクトップ上のアイコン(Veeam Backup Enterprise Manager)をダブルクリックします。
「Connect」ボタンをクリックして管理コンソールにアクセスします。
左ペイン下の「Home」をクリックします。
「Home」タブの[Backup job]-[Windows computer]をクリックします。
Job Mode画面では以下の通り設定します。
Type:Server
Mode:Managed by backup server
「Next」ボタンをクリックします。
Name画面では以下の通り設定します。
Name:Agent Backup Job 1(デフォルト)
「Next」ボタンをクリックします。
Computers画面では以下の通り設定します。
「Add」ボタンから「Protection group」をクリックします。
バックアップ対象サーバを追加します。ファイルサーバを選択します。
「Next」ボタンをクリックします。
Backup Mode画面では以下の通り設定します。
「Entire computer」にチェックを入れます。
「Next」ボタンをクリックします。
Storage画面では以下の通り設定します。
Backup repository:Default Backup Repository (Created by Veeam Backup)
Retention policy:7days
「Next」ボタンをクリックします。
Guest Processing画面では以下の通り設定します。
Enable application-aware processing:チェックを外す
「Next」ボタンをクリックします。
Schedule画面では以下の通り設定します。
デフォルトのまま進めます。
「Apply」ボタンをクリックします。
Summary画面では以下の通り設定します。
「Finish」ボタンをクリックします。
これでバックアップジョブが作成されました。
バックアップの実行
左ペイン下の「Home」をクリックします。
左ペイン上の「Jobs」をクリックします。
「Agent Backup Job 1」を右クリックし、プルダウンメニューから「Start」をクリックします。初回のバックアップはフルバックアップが実行されます。
ジョブ(Agent Backup Job 1)をダブルクリックすると詳細状況が確認できます。
Job progressが100%になったらバックアップ完了です。
リストア
ファイルサーバ内のファイルを削除します。
C:\temp\test1.txt
C:\temp\test2.txt
C:\temp\test3.txt
バックアップデータからリストアできることを確認します。
メニューから「Home」タブをクリックします。
[Restore]-[Agent]をクリックします。
「Guest file restore」をクリックします。
「Microsoft Windows」をクリックします。
ファイルサーバを選択します。「Next」ボタンをクリックします。
リストアポイントを選択します。「Next」ボタンをクリックします。
このリストア操作を行う理由を入力します。
この情報は、後で参照できるように、リストアセッションの履歴に記録されます。
「Browser」ボタンをクリックします。
リストアするファイルを選択し右クリックします。
プルダウンメニューから「Restore」から「Overwrite」または「Keep」を選択します。
Overwrite:元のフォルダやファイルを上書きします。
Keep:既存のファイルが存在した場合、別名で保存されます。
test.txt → RESTORED-test.txt
フォルダの場合は選択したフォルダのみが対象です。
C:\temp\test → C:\temp\RESTORE-test
testフォルダ配下のサブフォルダは変更ありません。
リストア結果が表示されます。
ファイルサーバ内に3つのテキストファイルがリストアされていたら完了です。
C:\temp\test1.txt
C:\temp\test2.txt
C:\temp\test3.txt
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