ZabbixでArcserveのバックアップ成否をチェックする方法

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はじめに

ArcserveUDPにはバックアップの結果をレポートメールとして送信する機能があります。この機能は対象サーバのバックアップ結果をまとめて確認できるので非常に便利です。

HTML形式で以下のように確認できます。

ただ、Zabbixなどの監視システムを使用している場合はZabbixにまとめたくなります。ArcserveのアクティビティログはWindowsのイベントログ(アプリケーション)に書き出すことが可能です。Zabbixはイベントログの監視ができるのでArcserveのジョブ結果を監視すればバックアップの結果を把握できます。

バックアップ環境

①WindowsServer2016 ×3台 (バックアップ対象サーバ)
②WindowsServer2016 × 1台(東京のバックアップサーバ)
③WindowsServer2016-2 × 1台(大阪のバックアップサーバ)

Windowsイベントログへの登録

コマンドプロンプトを起動します。
「cmdutil」コマンドを使用するので、パスを移動します。
デフォルトでは、「C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\BIN」です。

C:\Users\Administrator>cd C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\BIN

C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\BIN>

「cmdutil /evtlog /?」コマンドを入力すると使用方法が表示されます。

C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\BIN>cmdutil /evtlog /?

Usage:   evtlog

Remarks:
    Register or remove event log source of Arcserve UDP.


    /reg             - Register event log source of Arcserve UDP.
    /e[w,i]          - Options of event log.
    /rm              - Remove event log source of Arcserve UDP.

Examples:
    cmdutil.exe /evtlog /reg /e
        Register to write error messages to system event log.

    cmdutil.exe /evtlog /reg /ew
        Register to write error and warning messages to system event log.

    cmdutil.exe /evtlog /reg /ewi
        Register to write error, warning and information messages to system event log.

    cmdutil.exe /evtlog /rm
        Remove event log source of Arcserve UDP.

今回はすべてのログをイベントログに書き出すようにします。
「cmdutil.exe /evtlog /reg /ewi」コマンドを入力します。

C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\BIN>cmdutil.exe /evtlog /reg /ewi
Successfully to register event source of UDP.

もし、登録を削除する場合は「cmdutil.exe /evtlog /rm」コマンドを入力します。

C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\BIN>cmdutil.exe /evtlog /rm
Successfully to remove event source of UDP.

バックアップが完了したらイベントログにログが書き出されます。

Zabbixの設定

バックアップとレプリケーションの成否を確認するアイテムを2つ作成します。バックアップ環境①のサーバに対してアイテムを作成します。

名前:EventLog_ArcserveBackupCheck
タイプ:Zabbixエージェント(アクティブ)
キー:eventlog[Application,,,,"30157",,]
データ型:ログ
監視間隔:1d
ヒストリの保存期間:90d
アプリケーション:Log

バックアップ環境②、または③のサーバに対してアイテムを作成します。

名前:EventLog_ArcserveBackupCheck_Replication
タイプ:Zabbixエージェント(アクティブ)
キー:eventlog[Application,,,,"30738",,]
データ型:ログ
監視間隔:1d
ヒストリの保存期間:90d
アプリケーション:Log

アイテムが取得できない場合は、ZabbixagentのConfigファイル(zabbix_agentd.conf)をチェックして下さい。「Server」と「ServerActive」にZabbixサーバのIPが設定されているか、「Hostname」にホスト名が大文字、小文字含めて正しく設定されているか確認して下さい。

監視データを確認します。
問題なく設定できていれば指定したログのみ確認できます。

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