BackupExec22をインストールして使ってみた

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はじめに

バックアップツールを検証することになりました。バックアップツールで有名なのはNetBackup、BackupExec、Arcserve、Acronicsなどですね。今回はBackupExec 22の体験版を使っていろいろ検証してみます。

目標

  • BackupExec22のインストール
  • バックアップ/リストアの検証

検証環境

ドメイン環境(domain.local)です。

インストール

ダウンロード

BackupExec22の体験版をダウンロードします。
https://www.veritas.com/ja/jp/form/trialware/backup-exec

ファイルはzipで圧縮されており約1.7GBありました。解凍するとisoファイルがあるので検証サーバ上でマウントしてインストールしていきます。

BackupExecのインストール

バックアップサーバ(BE-1)にBackup Exec22をインストールします。

isoファイルをマウントし、「Browser.exe」を実行します。言語は「日本語」を選択します。

ホーム画面で「製品をインストールする」をクリックします。
「Backup Exec」をクリックします。
「使用許諾契約書に同意します」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
「標準インストール」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
コンピュータ環境チェックで、「Microsoft Windows アセスメント & デプロイメント キットのバージョン」が警告マークになりますが、後ほど設定しますのでここではそのまま「次へ」ボタンをクリックします。
ライセンスの追加画面では何も入力せず、「次へ」ボタンをクリックします。

サービスアカウントの画面では、管理者権限のパスワードを入力します。
ユーザー名:Administrator
パスワード:パスワードを入力
ドメイン:domain.local
今回は検証のためドメインアカウント(Administrator)を使用していますが、本番環境で使用する場合は専用のアカウントを作成して下さい。
Backup Execをインストールするパスはデフォルトのままで「次へ」ボタンをクリックします。
パス:C:\Program Files\Veritas\Backup Exec\

インストールの概要が表示されるので、「インストール」ボタンをクリックします。完了までしばらく待ちます。管理人の環境では10分ほどで完了しました。

インストールが完了したら以下の通りチェックを入れます。
□Readmeを表示
□デスクトップアイコンの削除
■システムの再起動

「完了」ボタンをクリックします。OSが再起動したら完了です。

Agentのインストール

テストサーバ(BE-2)にBackup ExecのAgentをインストールします。

Backup Execの管理コンソールを起動します。
メニューバーの「バックアップとリストア」をクリックします。
「サーバーの追加」をクリックします。

「Microsoft Windowsのコンピュータとサーバ」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
「Backup Execがサーバーとの信頼関係を確立するのを許可する」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
追加するサーバを指定します。管理人の環境ではテストサーバ(BE-2)を指定して「次へ」ボタンをクリックします。

以下の2つの項目にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
■Backup Exec Agent for Windows を最新バージョンに自動的にアップグレードする
■Backup Exec Agent for Windows のインストール後、再起動が必要な場合はリモートコンピュータを自動的に再起動する

「インストール」ボタンをクリックします。管理人の環境では3分ほどで完了しました。
進行状況が「成功」になったら「完了」ボタンをクリックします。

バックアップ

バックアップは最初にストレージの設定(バックアップ保存先の設定)を実施します。
その後、バックアップジョブの設定(バックアップ対象データとスケジュールの設定)を実施します。

ストレージの設定

メニューバーから「ストレージ」のアイコンをクリックします。
「ストレージを設定」のアイコンをクリックします。

「ディスクベースのストレージ」をクリックして進めます。

「ディスクストレージ」をクリックして進めます。

ディスクストレージデバイスに使用する名前と説明を入力します。デフォルトのままでOKです。
名前:ディスクストレージ 0001
説明:

ディスクストレージデバイスを作成する場所を指定します。

ディスクストレージデバイス上での同時実行を許可する書き込み操作数をします。
書き込みの同時並行処理:2

「完了」ボタンをクリックします。

バックアップジョブの作成

メニューバーから「バックアップとリストア」のアイコンをクリックします。
「BE-2.domain.local」の項目を右クリックします。プルダウンメニューから[バックアップ]-[ディスクへのバックアップ]をクリックします。

「エージェントベースのバックアップ」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

バックアップの定義を設定します。テストサーバ(BE-2)の全データをバックアップ対象にします。今回はデフォルトのまま進めます。

「BE-2.domain.local」の項目を右クリックします。プルダウンメニューから「今すぐ次のバックアップを実行」をクリックします。

ジョブを実行して良いか確認メッセージが表示されるので「はい」ボタンをクリックします。

バックアップが完了したら終了です。

障害回復ディスクの作成

障害回復ディスクはOSをリカバリーする時に使用します。

メニューバーから「バックアップとリストア」のアイコンをクリックします。
「障害回復ディスクの作成」をクリックします。
「新しいSimplified Disaster Recovery ディスクイメージ(iso)の作成」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。

「ADKインストール要件を理解しています。」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。

「このコンピューターにWindowsアセスメント&デプロイメントキット - Windows10 をインストールします」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。

Windowsキットプライバシーの画面ではプライバシーの参加は「いいえ」を選択します。
使用許諾契約は「同意する」ボタンをクリックします。

インストールする機能はデフォルトのままで問題ありません。「インストール」ボタンをクリックします。

「Windowsアセスメント&デプロイメントキット - Windows10へようこそ」画面では「閉じる」ボタンをクリックします。

起動オプションの画面では言語は「日本語」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
使用するドライバが含まれるコンピュータの選択画面では、バックアップ対象のコンピュータにチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。

ストレージドライバは「Standard NVM Express Controller」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。

CDイメージの場所はデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックします。

「イメージの作成」ボタンをクリックします。
イメージの作成が完了したら「次へ」ボタンをクリックします。

「完了」ボタンをクリックして終了です。

リストア

リストアは以下のテストを実施します。

  • ファイルのリストア
  • OSのリストア

ファイルのリストアは、テストサーバ(BE-2)で「C:\test\テスト.txt」ファイルを削除します。
その後、ファイルが正常にリストアできているか確認します。

OSのリストアは、テストサーバ(BE-2)で「C:\test\テスト.txt」ファイルを削除します。
その後、OSを丸ごと(Cドライブの全データ)リストアしてファイルが正常にリストアできているか確認します。

ファイルのリストア

メニューバーから「バックアップとリストア」のアイコンをクリックします。
「リストア」をクリックします。
「ファイル、フォルダ、ボリューム」を選択し「次へ」ボタンをクリックします。
「指定時刻へのファイルおよびフォルダのバックアップ」を選択し「次へ」ボタンをクリックします。

リストアするファイルをチェックします。
今回は「C:\test\テスト.txt」をリストアします。

リストア先を指定します。
元の場所にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。

リストアするオプションを設定します。
■データをリストアするときにバックアップを使用してディレクトリ構造を再作成する。再作成しない場合は、すべてのデータがディレクトリ構造なしでリストアされる
●ディスク上のファイルの方が古い場合のみ上書きする
●セキュリティ情報とファイルシステム権限を含めてファイルをリストアする

オペレーティングシステム機能のリストア方法を指定します。
●接合点、マウントポイント、シンボリックリンク、ファイル、ディレクトリをリストアする

リストアの前後に実施する追加タスクを指定します。
今回は「なし」で進めます。

使用するジョブ名とスケジュールを指定します。
今回は「今すぐ実行」で進めます。

「完了」ボタンをクリックします。
ジョブモニターからリストアが成功していること、テストサーバ(BE-2)に「C:\test\テスト.txt」ファイルがリストアできていることを確認します。

障害回復ディスクからのOSリストア

OSのリストアは「障害回復ディスクの作成」が必要です。作成したディスクを使用してOSをリストアします。

管理人は「VMware Workstation 16」を使用しています。適時、読み替えて下さい。

VMware Workstation 16に障害回復ディスクをセットして起動します。
VMwareのロゴが表示されたら、「F12」キーを押下します。
BIOSが表示されるので、「EFI VMware Virtual SATA CDROM Drive (1.0)」を選択し「Enter」キーを押下します。
「Press any key to boot from CD or DVD .....」が表示されたら「Enter」キーを押下します。

ベリタスソフトウェア使用許諾契約画面が表示されたら「Accept」ボタンをクリックします。
「このコンピュータをリカバリする」をクリックします。

「データは、リモートBackupExecサーバーに接続されたデバイスにあります。」をクリックします。

接続するBackup Execサーバを指定し「次へ」ボタンをクリックします。

バックアップセットを指定します。
「特定時点」を任意に選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

メッセージが表示された場合は、そのまま「OK」ボタンをクリックします。

ボリュームレイアウトを設定します。
■ハードディスクを消去し、上記に示したようにボリュームレイアウトを再作成します。これらのディスクの既存のデータが失われます。

「リカバリ」ボタンをクリックします。

「完了」ボタンをクリックします。

「終了」ボタンをクリックし、コンピュータを再起動します。
テストサーバ(BE-2)に「C:\test\テスト.txt」ファイルがリストアできていることを確認します。

その他

データベース暗号化キーのエクスポート

今回は検証目的のため、データベースの暗号化キーはエクスポートしていません。本番環境で運用する場合は、最初にデータベース暗号化キーをエクスポートしておいて下さい。

デスクトップ上の「Veritas Backup Exec」アイコンをダブルクリックします。ホーム画面から「データベース暗号化キーをエクスポートします」のリンクをクリックします。

任意のパスを入力し、その下の項目にチェックを入れます。「エクスポート」ボタンをクリックします。

正常にエクスポートできれば完了です。

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