試験概要
Linuxの応用的なシステム管理やサーバ構築ができるために必要な知識を問う資格です。201試験と202試験の2科目に合格すると認定されます。
試験範囲
201試験
主題 | 内容 | 具体的内容 |
Linuxカーネル | カーネルの構成 カーネルのコンパイル カーネルへのパッチ運用 カスタムカーネルおよびカーネルモジュールのカスタマイズ、構築、インストール 実行時におけるカーネルおよびカーネルモジュールの管理/概念 | Linuxカーネルを最新バージョンにアップデートすることで、新しい機能や、新しいハードウェアを使えるようにする。 Linuxカーネルのチューニングで、処理効率を良くする。 カーネルモジュールの管理/設定を行い、新しいハードウェアを利用できるようにする。 |
システムの起動 | システムの起動とブートプロセスのカスタマイズ システムを回復 | サーバの利用目的に合わせて、システム起動時に実行するプログラムを設定する システムの起動に問題が生じた場合の対処方法 |
ファイルシステムとデバイス | Linuxファイルシステムを動作 Linuxファイルシステムの保守 ファイルシステムを作成してオプションを構成 Udevでのデバイス管理 | ハードディスクや、外部デバイス(DVD、テーブドライブ、ストレージなど)を利用するための設定 データの保存領域(ファイルシステム)の種類や設定を最適にして、データの読み書きを環境に合わせて効率良くする 新たに、データの保存領域(ファイルシステム)を作成したり、管理を行う |
高度なストレージ管理 | RAIDを構成 記憶装置へのアクセス方法を調整 論理ボリュームマネージャー | ソフトウェアRAIDを利用することによって、局所的なディスク故障に備える。 論理ボリュームを使うことで、複数のディスクを一つの領域として扱うことができる。 論理ボリュームを使うことで、データの保存領域を拡張する。 |
ネットワーク構成 | 基本的なネットワーク構成 高度なネットワーク構成とトラブルシューティング ネットワークの問題を解決する システム関連の問題をユーザに通知する | サーバのネットワーク設定を行う。 サーバを置くネットワークを考慮した上で、最適な設定を行う。 複数のネットワーク(業務用と管理用など)と通信する場合の設定を行う。 サーバが通信できないなどの問題が発生した場合の対処方法。 |
システムの保守 | ソースからプログラムをmakeしてインストール バックアップ操作 | ソフトウェアを環境や利用目的に合わせた設定で使い、安全かつ効率良くするために、必要に応じてソフトウェアをソースコードからビルドを行いインストールを行う。 重要なデータをバックアップする設定を行う。 |
ドメインネームサーバ | DNSサーバの基本的な設定 DNSゾーンの作成と保守 DNSサーバを保護 | DNS(名前解決)サーバを設定/公開する。 DNSサーバを、安全に運用させる。 |
202試験
主題 | 内容 |
Webサービス | Webサービスの実装 Webサーバの保守 プロキシサーバの実装 |
ファイルとサービスの共有 | Sambaサーバの設定 NFSサーバの設定 |
ネットワーククライアントの管理 | DHCPの設定 PAM認証 LDAPクライアントの利用方法 |
電子メールサービス | 電子メールサーバの使用 ローカルの電子メール配信を管理 リモートの電子メール配信を管理 |
ネットワークの基礎 | インターネットプロトコルの基礎 基本的なネットワーク構成 基本的なネットワークの問題解決 クライアント側のDNS設定 |
システムのセキュリティ | ルーターを構成 FTPサーバの保護 セキュアシェル(SSH) TCPラッパー セキュリティ業務 |
トラブルシューティング | ブート段階の識別とブートローダーのトラブルシューティング 一般的な問題を解決する システムリソースの問題を解決する 環境設定の問題を解決する |
Q&A
必要ありません。
LPICの試験は、パソコンを使用した試験です。
試験を開始すると、パソコンの画面上に残り時間、○時間○分と表示されますので、
時計を見る必要はありません。
受験者のレベルによりますが、多くの方は、時間が余ると思います。
私の場合は、40分くらいで60問を解き終わりました。
そのあと、再度、1問目から見直しを実施して15分ほど使いましたが、
それでも75分なので、15分ほど余裕があります。
これでも、かなりゆっくりやっています。
早い人は、30分ほどで退出されていました。
はい、できます。
LPICの試験では、わからない問題にマークをつけて後から見直すことができます。そのため、1問1問じっくり考えて解くのではなくわかるところから解いていく、わからない問題は後回しにするという解き方が必要です。
はい、できます。
試験は、誰しも緊張するものです。急にお腹の具合が悪くなることもあるでしょう。その時は、手を上げてトイレに行きたい旨を試験官に伝えて下さい。トイレに行くことを許可してくれます。
ただし、不正がないよう試験官がトイレまでついてくることになります。
また、トイレ中も時間は止めてくれませんので、ご注意下さい。
はい、できます。
受験日を同じにして時間をずらして申し込めばOKです。
117-201を13:00~
117-202を15:00~ とすれば問題ありません。
この時、117-201の試験が早く終わったら、続けて117-202の試験を受けることができます。15:00まで待たなくても良いです。私は、2科目の連続受験をしています。
※連続受験は、受験会場や試験官によって異なるかも知れませんので念のために事前確認しておいて下さい。
認定証と認定カード、そしてLPICの広告パンフレットが入っています。認定証の画像は下記の通りです。


管理人の場合、受験したのが2011年7月22日(金)で、認定証が届いたのが2011年8月3日(金)です。12日後に届いています。