プロジェクトマネジメントフレームワーク
用語 | 意味 |
イニシエーター(initiator) | プロジェクトの発起人。プロジェクトマネージャーを任命できる人。 |
コンカレントエンジニアリング | 製造業で主に使われる用語で、製品開発過程の複数の工程を同時に行い、各部門間で情報共有を行い、開発期間の短縮やコストの削減を行うことを指す。 |
財務指標 | 正味現在価値(NPV:Net Present Value) 投資収益率(ROI:Return On Investment ) 内部収益率(IRR:Internal Rate of Return) 回収期間(PBP:Payback Period) 便益費用比率(BCR:Benefit Cost Ratio) NPV、ROI、IRRは いずれも数値の大きい方が投資案件として有利 |
スポンサー(Sponsor) | プロジェクト、プログラム、ポートフォリオに資源を提供し支援する個人やグループ。成功に導く責任を負う。プロジェクトマネージャーを任命でき、かつお金を払う人。 |
テーラリング(Tailoring) | プロジェクトをマネジメントするために、プロセス、インプット、ツール、技法、アウトプット、およびライフサイクル・フェーズの適切な組合せを決めること。「仕立てる」という意味の英単語なので洋服を仕立てるようにプロジェクトの特性に見合ったプロセスや仕組みを設計すること。 |
適応型ライフサイクル(Adaptive Life Cycle) | アジャイル型、反復型、漸進型のライフサイクル。 |
フェーズゲート(Phase Gate) | フェーズの終了時点で実施するレビュー。次のフェーズへの継続、修正を伴う継続、あるいはプロジェクトやプログラムの中止を判断する。 |
プロセス(Process) | 最終的な結果に向けて順番に実行する作業のこと。 |
プロジェクトマネジメントオフィス (PMO: Project Management Office) | プロジェクト関連のガバナンス・プロセスを標準化し、資源、方法論、ツールおよび技法についての共有を促進するマネジメント構造。 |
プロジェクトマネジメント(Project Management) | プロジェクトの要求事項を満たすために知識、スキル、ツールと技法をプロジェクトのアクティビティに適用すること。 「正しい」方法で行うことを重視する。 |
プログラムマネジメント(Program Management) | 知識、スキル、および原則をプログラムに適用してプログラム目標を達成しプログラムの構成要素を個別にマネジメントすることでは得られないベネフィットを得る。「正しい」方法で行うことを重視する。 |
ポートフォリオマネジメント(Portfolio Management) | 戦略的な目標を達成するためにいくつかのポートフォリオをまとめてマネジメントすること。「正しい」プログラムと「正しい」プロジェクトを行うことを重視する。 |
マイルストーン(milestone) | プロジェクト、プログラム、またはポートフォリオにおいて重要な意味をもつ時点やイベントを指す。 |
予測型ライフサイクル(Predictive Life Cycle) | 計画駆動型、ウォータフォール型ライフサイクル。 |
プロセス群
プロセス | 内容 |
プロジェクト憲章の作成 | プロジェクトの存在を正式に認可しプロジェクトマネージャーに適切な権限を与えるプロセス。 |
プロジェクトマネジメント計画書の作成 | すべての計画書構成要素を定義し統合されたプロジェクトマネジメント計画書へ集約するプロセス |
プロジェクト作業の指揮マネジメント | プロジェクトの目標達成のために定義された作業を遂行し、承認済み変更を実施するプロセス |
プロジェクト知識のマネジメント | プロジェクトの目標を達成して組織としての学習に貢献するために既存の知識を使用し新しい知識を創造するプロセス |
プロジェクト作業の監視・コントロール | プロジェクトマネジメント計画書と実際のパフォーマンス状況を比較・評価し適切な報告や変更要求を提出するプロセス |
統合変更管理 | すべての変更要求をレビューし、変更を承認し、決定事項を伝えるプロセス |
プロジェクトやフェーズの終結 | プロジェクトやフェーズ、契約上のすべての活動を完結するプロセス |
スコープマネジメントの計画 | スコープマネジメントのプロセスを実施していく方法を文書化するプロセス。 |
要求事項の収集 | プロジェクト目標を達成するためにステークホルダーのニーズや要求事項を特定し、文書化し、マネジメントするプロセス。 |
スコープの定義 | プロジェクトおよびプロダクトに関する詳細な記述書を作成するプロセス。 |
WBSの作成 | プロジェクトの成果物およびプロジェクトの作業をより細かく、マネジメントしやすい構成要素に分解するプロセス。 |
スコープの妥当性確認 | 完成したプロジェクトの成果物を正式に受け入れるプロセス。 |
スコープのコントロール | プロジェクト・スコープとプロダクト・スコープの状況を監視し、スコープ・ベースラインへの変更をマネジメントするプロセス。 |
スケジュールマネジメントの計画 | スケジュールマネジメントのプロセスを実施していく方法を文書化するプロセス。 |
アクティビティの定義 | プロジェクト成果物を生成するために遂行すべき具体的な行動を特定し、文書化するプロセス。 |
アクティビティの順序設定 | アクティビティ間の順序関係を特定し、文書化するプロセス。 |
アクティビティの所要期間の見積もり | 想定した資源をもって個々のアクティビティを完了するために必要な作業期間を見積もるプロセス。 |
スケジュールの作成 | プロジェクトの実行と監視・コントロールのために、プロジェクト・スケジュール・モデルを作成し、アクティビティの順序、所要期間、資源への要求事項、スケジュールの制約条件などを分析するプロセス。 |
スケジュールのコントロール | プロジェクト・スケジュールを更新するためにプロジェクトの状況を監視し、スケジュール・ベースラインへの変更をマネジメントするプロセス。 |
コストマネジメントの計画 | プロジェクト・コストを見積もり、予算化し、マネジメントし、監視し、そしてコントロールする方法を定義するプロセス |
コストの見積もり | プロジェクト作業を完了するために必要な金額の概算を得るプロセス |
予算の設定 | コスト・ベースラインを作成し認可を得るために、個々のアクティビティやワーク・パッケージのコスト見積りを集約するプロセス |
コストのコントロール | プロジェクト・コストを更新するためにプロジェクトの状況を監視し、コスト・ベースラインの変更をマネジメントするプロセス。 |
品質マネジメントの計画 | ステークホルダーの目標に合致するために、プロジェクトとプロダクトの品質要求事項の計画、マネジメント、およびコントロールに関する組織の品質方針を組み込むプロセス |
品質のマネジメント | 組織の品質方針をプロジェクトに組み入れて、組織の品質マネジメント計画を実行可能な品質活動に転換するプロセス。 |
品質のコントロール | 成果物が品質要求事項を満たしているかどうかの確認を目的としている |
リスクマネジメントの計画 | |
リスクの特定 | 個別リスクと全体リスクを特定する。 |
リスクの定性的分析 | |
リスクの定量的分析 | |
リスク対応の計画 | リスク対応戦略、対応処置を計画する。 |
リスク対応策の実行 | リスク対応計画を確実に実行する。 |
リスクの監視 | 特定リスクの追跡と新たなリスクの特定およびプロセスの有効性を監視する。 |
ステークホルダーの特定 | ステークホルダーを定期的に特定し、ステークホルダーの関心、関与、相互依存、影響、およびプロジェクトの成功への潜在的影響に関連する情報を分析し、文書化するプロセス。 |
ステークホルダーエンゲージメントの計画 | ニーズ、期待、関心、およびプロジェクトへの潜在的影響に基づいて、プロジェクトステークホルダーの関与を促す手法を開発するプロセス。 |
ステークホルダーエンゲージメントのマネジメント | ステークホルダーのニーズや期待に応え、課題に対処し、ステークホルダーの適切な関与を促すためにステークホルダーとコミュニケーションをとり、協働するプロセス。 |
ステークホルダーエンゲージメントの監視 | ステークホルダーとの関係を監視し、ステークホルダーの関与のための戦略をテーラリングするプロセス。 |
統合マネジメント
用語 | 意味 |
エンゲージメント(Engagement) | 自らの意思を持って関わること。 |
コンフィギュレーション・マネジメント計画書(Configuration Management Plan) | プロジェクトのプロダクト、サービス、または所産が一貫性を維持し、有効であり続けるように、プロジェクトの項目に関する情報が記録され更新される方法、またどの項目が記録され更新されるかを記述した計画書。 |
作業パフォーマンスデータ (Work Performance Data) | プロジェクト作業に取り組む上で、アクテ ィビティの実行中に把握した生の観察および測定値。 例) ・完了した作業 ・重要業績評価指標(KPI) ・技術的パフォーマンス測定値 ・スケジュール・アクティビティの実際の開始日および終了日 ・完了したストーリー・ポイント ・成果物の状況 ・変更要求のスケジュール進捗数 ・実際に発生した欠陥数、費用、期間、など |
作業パフォーマンス情報 (Work Performance Information) | 作業パフォーマンスデータをコントロールプロセスによって分析した情報。 |
作業パフォーマンス報告書(Work Performance Reports) | 作業パフォーマンス情報を整理したプロジェクト文書。意思決定、問題提起、あるいは対策を引き出すために用いられる。 |
所産 (Result) | プロダクトやサービス以外のプロジェクトの成果物。プロジェクトの結果として得られた文書類や成果(改善や改良されたプロセスやシステム、組織)を指す。 |
組織体の環境要因(EEF:Enterprise Environmental Factors) | プロジェクトに影響を与えるであろう内部・外部の環境要因のこと。 |
組織のプロセス資産(OPA:Organizational Process Assets) | 過去のプロジェクトで得たノウハウのこと(知識、計画書、手順や方針など) |
ファシリテータ(facilitator) | 目標達成のため準備を手伝う人、司会者、世話役、まとめ役、進行役、世話人 |
パフォーマンス測定ベースライン (PMB: Performance Measurement Baseline) | プロジェクトのパフォーマンスを測定し、マネジメントするための比較対象とするスコープ、スケジュール、コストの計画が統合されたベースライン 。プロジェクトマネジメント計画書作成と同じタイミングで作成されまる。 |
プロジェクト憲章(project Charter) | プロジェクトの存在を正式に認可する文書。プロジェクトのイニシエーターまたはスポンサーが発行する。ようするに経営者の想いを理解するプロセスである。 内容は以下の通り。 プロジェクトの目的と成功基準、ハイレベルの要求事項、主要成果物、マイルストーンと大日程、任命されたプロジェクトマネジャーの責任と権限、プロジェクト憲章を認可するスポンサーの指名と役職名 |
プロジェクトマネジメント計画書 (Project Management Plan) | プロジェクトを実行、監視、コントロールおよび終結する方法を記述した文書。 例)スコープ、スケジュール、コストに関する各ベースラインなど |
ベースライン(Baseline) | 計画された基準値のこと |
変更要求 (Change Request) | 文書、成果物、またはベースラインへの修正を求める正式な提案。構成要素は以下の通り。 ・是正処置:プロジェクトマネジメント計画書に沿って作業を再調整 ・予防処置:将来のパフォーマンスが同計画書に沿うような事前活動 ・欠陥修正:不適合プロダクトや構成要素を修正する活動 ・更新:正式なプロジェクト文書や計画書に対する追加や修正 |
変更マネジメント計画書(Change Management Plan) | 変更マネジメント計画書 プロジェクト全体の変更要求を正式に認可して組み込む方法を記述した計画書。 |
ポートフォリオ(Portfolio) | 戦略的なビジネス目標を達成するためにグループとしてマネジメントされるプロジェクト、プログラム、サブポートフォリオ、および業務のこと。 |
スコープマネジメント
用語 | 意味 |
WBS(Work Breakdown Structure) | プロジェクト目標を達成し、必要な成果物を作成するために、プロジェクト・チームが実行する作業の全範囲を階層的に分解したもの。 |
WBS辞書(WBS Dictionary) | ワーク・ブレークダウン・ストラクチャーの各構成要素に関する詳細な成果物、アクティビティ、およびスケジュール情報を含む文書。WBSを補完する文書の総称。代表的な項目は以下の通り。 ・作業内容の記述 ・前提条件と制約条件 ・関係するスケジュール・アクティビティ ・必要な資源 ・品質要求事項 ・受入基準 |
イテレーション(Iteration) | 価値を創出するのに必要な作業のすべてが実行されるプロダクト、または成果物の開発のためにタイムボックス化されたサイクル。 |
エピック(Epic) | 関連するユーザーストーリーの集合。「大きなユーザーストーリー」としても捉えることができる。 |
コンテキスト・ダイアグラム(Context Diagrams) | ビジネス・システム (プロセス、装置、コンピュータ・システムなど) に対してユーザーや他のシステム (アクター) がどのように相互に作用するかを示すプロダクト・スコープの図解表現。 |
スコープベースライン(Scope Baseline) | スコープ記述書、WBS、WBS辞書の承認済み版。変更は必ず正式な変更管理手続きを通して行い、実績値と比較する基準として用いる。 |
スコープマネジメント計画書(Scope Management Plan) | スコープの定義、作成、監視、コントロール、および妥当性確認の方法を記述したもの。構成要素は以下の通り。 ・プロジェクトスコープ記述書を準備するプロセス ・詳細なプロジェクト・スコープ記述書からWBSの作成を可能にするプロセス ・スコープベースラインを承認し保持する方法を確立するプロセス ・プロジェクト成果物の正式な受入方法を規定するプロセス※受入基準そのものが記載されているのは「スコープ記述書」 なので注意! |
ソリューション要求事項 | ・機能要求事項は、プロダクトの振舞いを表す。例として、行動、プロセス、データ、およびプロダクトが実行すべき相互作用が挙げられる。 ・非機能要求事項は、機能要求事項を補足し、プロダクトを効果的にするために求められる環境条件や品質を表す。例として、信頼性、セキュリティ、パフォーマンス、安全性、サービス・レベル、サポートの容易性、保持や撤去、などが挙げられる。 |
多基準意思決定分析 (Multicriteria Decision Analysis) | 意思決定マトリックスを利用して系統的な分析手法を提供する技法。リスク・レベル、不確実さ、および評価などの基準を確立し、さまざまなアイデアを評価しランク付けを行う。意思決定のためのテクニックのひとつで、優先順位に重み付けを行い評価の基準を設定する技法のこと。 |
ノミナルグループ技法 (Nominal Group Technique) | ブレーンストーミングに投票プロセスを加えた技法。この投票プロセスは、引き続き行うブレーンストーミングや優先順位付けに最も役に立つアイデアを格付けするために用いられる。アイデア出しに投票プロセスを加えてブレーンストーミングを強化した技法である。 |
プロジェクトスケジュールネットワーク図(Project Schedule Network Diagram) | プロジェクトのスケジュール・アクティビティ間の論理的順序関係を示した図。 |
プロダクトバックログ(Product Backlog) | プロダクトのためにチームが保持するユーザーセントリックである要求事項のオーダーリスト。 |
プロダクト分析 (Product Analysis) | プロダクトを成果物とするプロジェクトにて、スコープ定義に使用するツールのひとつ。一般に製造するプロダクトについての使用方法、特性、その他関連する側面についての質問とその回答をまとめる。プロダクト分析には以下の技法がある。 ・プロダクトブレークダウン ・要求事項分析 ・システム分析 ・システムズ・エンジニアリング ・価値分析(VA) ・価値工学(VE) |
ベロシティ(Velocity) | 作成、検証、および承認された成果物に対するプロジェクトチームの生産性率の尺度 |
ユーザーストーリー(User Story) | アジャイル開発におけるプロジェクトの要求事項のこと |
要求事項マネジメント計画書(Requirements Management Plan) | 要求事項の分析、文書化、マネジメントのやり方を文書化したもの。構成要素は以下の通り。 ・要求事項に関する活動の計画、追跡、および報告の方法 ・変更の起案方法、影響の分析方法、変更の確認、追跡、報告などの方法、およびこれらの変更を承認するために必要な認可レベルなど、コンフィギュレーションマネジメントの活動 ・要求事項の優先順位づけプロセス ・使用されるメトリックスおよびその使用理由 ・どの要求事項の属性がトレーサビリティマトリックスに取り込まれるのかを反映するトレーサビリティ構造 |
スケジュールマネジメント
用語 | 意味 |
FS関係 | あるアクティビティが終了したら、次のアクティビティを開始できるという最も基本的な関係。 ドアを閉める→鍵をかけるなど。 |
SS関係 | 平行して作業を進められる関係。 輪唱でAが唄う→Bが唄う。カエルのうたや森のくまさんなどが有名ですね。 |
FF関係 | 平行して実施できるが、Aが終わらないとBが終わらない関係。 配線の追加→通電の確認など。平行して作業を進めることはできるが、「配線の追加」が完了しない限り、「通電の確認」を終えることができない。 |
SF関係 | Aが開始すれば、Bを終了できる。 新システムの稼働→旧システムの終了など。試験運用中だったクラウド・システムが無事本番稼働したのを見届けて、メインフレームによる業務を終了した。 |
アクティビティ(Activity) | プロジェクトで実行する具体的な作業の最小単位のこと。 |
クラッシング(Crashing) | コストを追加しスケジュールを短縮する技法。残業の承認、資源の追加投入などがある。必ずしも良い結果を生むとは限らずコスト、リスクともに増加を招く場合もある。 |
クリティカルパス(Critical Path) | プロジェクト・アクティビティの最長経路。そこからプロジェクトの最短所要期間が求められる。 |
クリティカルチェーン法(Critical Chain Project Management) | プロジェクトの各タスクの納期に余裕を持たせず、最後にまとめてバッファを設けるプロジェクト管理手法のこと。 |
資源円滑化(Resource Smoothing) | クリティカル・パスに影響を及ぼさずにフリーフロートとトータルフローを使用する資源最適化技法。 |
資源平準化(Resource Leveling) | 資源の配分を最適化するためにプロジェクト・スケジュールを調整する資源最適化技法。これはクリティカル・パスに影響を及ぼすことがある。 |
ファスト・トラッキング(Fast tracking) | 順番に実施されるアクティビティやフェーズを並行して実施しスケジュールを短縮する技法。手直しやリスク増大を招くことがある。 |
フィーチャー | 顧客にとっての価値を意味する。 |
フロート(Float) | プロジェクトの終了日を遅らせたり、スケジュールの制約条件を逸脱したりすることなく、最早開始日からスケジュール・アクティビティの開始を遅らせることができる期間。スラック(Slack)やトータルフロートとも呼ぶ。 |
フリーフロート(Free Float) | どの後続アクティビティの最早開始日も遅らせることなく、またはスケジュールの制約条件に反することなく、あるスケジュール・アクティビティを遅らせることができる期間。 |
要素分解 | プロジェクトスコープやプロジェクト成果物をより小さくマネジメントしやすい要素に分割したり再分割したりする技法。 |
ラグ (Lag) | 先行アクティビティに対して、後続アクティビティの開始を遅らせる時間。 |
リード (Lead) | 関係する先行アクティビティに対して、後続アクティビティの開始を前倒しできる時間。 |
ローリング・ウェーブ計画法(Rolling Wave Planning) | 反復計画技法のひとつ。早期に完了しなければならない作業は詳細に、将来の作業はよりハイレベルで計画する。 |
コストマネジメント
用語 | 意味 |
アーンド・バリュー・マネジメント(Earned Value Management) | プロジェクトのパフォーマンスと進捗を評価するために、スコープ、スケジュール、および資源の測定値を結び付ける方法論。 |
EV(Earned Value) | 出来高。達成した作業に対する予算価値。 |
AC(Actual Cost) | アクティビティ上で遂行された作業のための実際のコスト。 |
PV(Planned Value) | スケジュールされた作業に割り当てられた認可済み予算。 |
CV(Cost Variance) | コスト差異 CV=EV-AC |
SV(Schedule Variance) | スケジュール差異 SV=EV-PV |
CPI(Cost Performance Index) | コストパフォーマンス指数 CPI=EV/AC 1より大きい場合はコスト効率が良い(OK) (出来高>実コスト) 1より小さい場合はコスト効率が悪い(NG) (出来高<実コスト) |
SPI(Schedule Performance Index) | スケジュール効率指数 SPI=EV/PV 1より大きい場合はスケジュール順調(OK)(出来高>計画) 1より小さい場合はスケジュール遅延(NG)(出来高<計画) |
BAC(Budget at Completion) | 完成時総予算 作業を実施するために確定された予算をすべて合計したもの。 |
EAC(Estimate at Completion) | 完成時総コスト見積もり 全作業完了までに予測される総コスト。実コストと残作業見積りの合計として表される。 代表的なEACの計算は、実コスト + ①予算レートに基づくETC、②現在のCPIに基づくETC、③CPIとSPIを考慮したETC、の3パターン ①EAC=AC+(BAC-EV) ②EAC=BAC/CPI EAC=AC+(BAC-EV)/CPI ③EAC=AC+(BAC-EV)/(CPI *SPI) CPIがプロジェクトの残り期間も同じ場合 |
VAC(Variance At Completion) | 完成時差異 赤字予算額または黒字予算額の予測。完成時の実予算額と予測額との差額で表す。 VAC=BAC-EAC |
ETC(Estimate to Complete) | 残作業見積もり プロジェクトのすべての残作業を終了するために予測されるコスト。 ETC=EAC-AC |
TCPI(To-Complete Performance Index) | 残作業効率指数 特定のマネジメント上の目標を達成するために、残資源で達成しなければならないコスト効率指数。残作業の完了にかかるコストと予算残額の比率で表す。 TCPI=(BAC-EV)/(BAC-AC) TCPI=(BAC-EV)/(EAC-AC) |
コストベースライン (Cost Baseline) | 時間軸ベースのプロジェクト予算が承認された版で、マネジメント予備を除いたもの。正式の変更管理手続きを経た変更が可能で、実際の結果に対して比較基準として使用される。 |
コストマネジメント計画書(Cost Management Plan) | プロジェクトマネジメント計画書またはプログラムマネジメント計画書の構成要素のひとつで、コストをどのように計画し、構成し、コントロールするかを記述する。構成要素は以下の通り。 ・測定単位:測定に使用する単位(人日、メートル、ドル、など) ・精密さのレベル:コスト見積り値の繰り上げなどの位取り ・正確さのレベル:現実的な見積り精度(プラスマイナス10%、など) ・組織の手続きとのリンク:WBSの構成要素への紐付け ・コスト・コントロールのためのしきい値:許容範囲と超過時の処置 ・パフォーマンス測定値の規則: EVMの具体的なルール決め ・報告書の書式 ・グローバル・プロジェクトにおける為替相場の変動へのプロジェクト原価の対応 |
コンティンジェンシー予備 (Contingency Reserve) | 既知のリスクに備えた有効な対応戦略のためにスケジュールまたはコストのベースラインに割り当てられた時間または資金。 |
コントロール・アカウント (Control Account) | スコープ、予算、実コスト、スケジュールなどを統合し、かつ、パフォーマンス測定を行うためにアーンド・バリューと比較するマネジメント上のコントロールを行う単位。 |
プレシデンス・ダイアグラム法(PDM: Precedence Diagramming Method) | スケジュール・モデルを構築するための技法のひとつで、アクティビティをノードで表記したもの。アクティビティを実施する順序を示すいくつかの論理的順序関係を示す図式にて結びつけられている。 |
プロジェクト資金要求事項 (Project Funding Requirements) | 全体的または定期的な要求事項のためにコストベースラインから導き出される予測プロジェクトコスト。予測される支出と予期される支払義務などが含まれる。 |
マネジメント予備 (Management Reserve) | マネジメント面からのコントロールを目的として、パフォーマンス測定ベースライン (PMB) の範囲外に設定したプロジェクト予算またはプロジェクト・スケジュールであり、プロジェクト範囲での予期しなかった作業のために確保される。 |
品質マネジメント
用語 | 意味 |
インスペクション(inspection) | 責任のあるプロジェクトメンバー以外の第三者が参加し、評価基準に基づいて仕様書やソースコードなどの成果物に潜在的な不具合や問題点がないかを検証する会議のこと。 |
計数サンプリング(Attribute Sampling) | 不良品、不合格品の数 |
計量サンプリング(Variable sampling) | 適合の度合いについて連続的尺度を用いて測定した結果の等級付け |
顧客満足(Customer Satisfaction) | 要求事項を理解し、評価し、明確化し、マネジメントすることによって、顧客の期待を満たす。顧客満足には、要求事項への適合(プロジェクトは所定のものを確実に生み出さなければならない)と、使用適合性(プロダクトやサービスは、真のニーズを満足させる必要がある)の両方が必要 |
シックスシグマ(Six Sigma) | 不良品発生の要因となるプロセスを継続的に改善してゆく活動 |
スクリーニング(screening) | 資格や過去の経験などに条件をつけふるいにかけること。 |
デザインフォーエックス(Design for X) | 設計における特定の側面を最適化するためにプロダクトの設計中に適用できる技術的なガイドラインである。DfXのXは、信頼性、展開、組立て、製造、コスト、サービス、使い勝手、安全性、および品質などのプロダクト開発のさまざまな側面を指している。またプロダクトの最終的な特性をコントロールあるいは向上させることも可能である。 DfXを使用すると、コスト削減、品質改善、パフォーマンス向上、および顧客満足を達成できる。 |
統計的サンプリング (Statistical Sampling) | 統計的サンプリングは、検査対象の母集団から一部を抽出することである(例えば、75枚あるエンジニアリング図面の中から、ランダムに10枚を選び出すなど) これは品質コントロールコストを大幅に削減できる実証済みの技法である。 |
費用便益分析 (Cost-Benefit Analysis) | プロジェクトのコストに対して、プロジェクトによって得られる効果を測定するために用いる財務分析ツール。 投資判断のため投資費用と便益を比較する分析手法 。 |
品質改善 | デミング:PDCAサイクル クロスビー:検査より予防の重要性 ジュラン:等級ではなく品質が悪いときに顧客の要求が満たせない マズロー:自己実現欲求 |
品質コスト(Cost of Quality) | プロダクトのライフサイクルを通して、要求事項への不適合を予防すること、要求事項への適合のためにプロダクトやサービスを評価すること、および要求事項を満たさない不良のために、投資するすべてのコスト。 適合のコスト ・予防コスト ・評価コスト 不適合のコスト ・内部不良コスト ・外部不良コスト |
予防コスト(Prevention Costs) | 品質不良防止に関連するコスト |
評価コスト(Appraisal Costs) | 評価、測定、監査、テストに関連するコスト |
内部不良コスト(Internal Failure Costs) | 手直しや廃棄などにかかるコスト |
外部不良コスト(External Failure Costs) | 検査や返品、保証などにかかるコスト |
品質マネジメント計画書(Quality Management Plan) | 品質目標を達成するために適用される方針、手続き、およびガイドラインの実行方法を記述した、プロジェクトマネジメント計画書またはプログラムマネジメント計画書の構成要素。構成要素は以下の通り。 ・プロジェクトが使用する品質基準 ・プロジェクトの品質目標 ・品質に関する役割と責任 ・品質レビューを受けるプロジェクトの成果物とプロセス ・計画された品質のコントロールおよび品質のマネジメントの活動 ・プロジェクトで使用する品質ツール ・不適合、是正処置の手続き、および継続的改善の手続きなど、プロジェクトに関連のある主要な手続き。 |
資源マネジメント
用語 | 意味 |
感情的知性 (Emotional Intelligence) | 自他の個人的な感情だけでなく、集団の共感度も特定、評価、マネジメントする能力。 |
コロケーション(Colocation) | チームとしての能力を高めるために最も活動的なプロジェクトチームメンバーの大部分または全員を物理的に同じ場所に集めること。タイトマトリックスとも呼ばれる。 |
コンフリクトマネジメント(conflict management) | プロジェクト関係者の衝突を解消すること。対立への対応方法は、5つある。撤退や回避、鎮静や適応、妥協や和解、強制や指示、協力や問題解決。 【覚え方】 頭文字を取って、てっかい、ちんてき、だわ、きょうし、きょうもんと呪文のように覚えました。 |
撤退や回避(Withdraw/avoid) | 現在、または潜在的なコンフリクト状態から身を引き、対応する準備が整うまで、または他の誰かが解消するまで課題を先送りにすること。 |
鎮静や適応(Smooth/accommodate) | 意見の異なる部分ではなく、同意できる部分を強調し、相手のニーズへの立場を認め、調和と関係を維持すること。 |
妥協や和解(Compromise/reconcile) | 関係者全員がある程度は納得できる解決策を模索し、コンフリクトを一時的または部分的に解消することこの手法は、ときどき、双方に不利な状況に終わる。 |
強制や指示(Force/direct) | 相手を犠牲にして自分の観点を押し付けること。単に自分が勝ち相手が負ける(win-lose)という解決策であり、通常は、権力のある地位を利用して緊急事態を解決する。この手法は、しばしば勝つか負けるかという状況に終わる。 |
協力や問題解決(Collaborate/problem solve) | 異なる観点から複数の視点や洞察を取り込むこと。一般にコンセンサスとコミットメントにつながる協調性のある姿勢とオープンな対話が求められる。この手法は、お互いに利益のある状況をもたらす可能性がある。 |
資源ブレークダウン・ストラクチャー(RBS:Resource Breakdown Structure) | カテゴリやタイプによって階層型に分類された資源のリスト |
責任分担マトリックス (RAM: Responsibility Assignment Matrix) | ワーク・パッケージとそれに割り当てたプロジェクト資源を格子状に示す表。 |
組織ブレークダウン・ストラクチャー(OBS:Organizational Breakdown Structure) | プロジェクト組織を階層表現したもので、プロジェクト・アクティビティとそれらのアクティビティを実施する組織の部署との間の関係を表す。 |
多基準意思決定分析 (Multicriteria Decision Analysis) | 意思決定マトリックスを利用して系統的な分析手法を提供する技法。リスク・レベル、不確実さ、および評価などの基準を確立し、さまざまなアイデアを評価しランク付けを行う。 |
タックマンモデル | チームの5つの発展段階を表す。成立期・動乱期、安定期、衰退期、解散期。 【覚え方】せどあすか。人の前でありそうですね。瀬戸明日香さんとか。 |
成立期(Forming) | 初期段階 |
動乱期(Storming) | 内部に対立が発生する段階 |
安定期(Norming) | 人間的対立関係が解消し共同の意思決定が行われる段階 |
衰退期(Performing) | 信頼感のある集団として能率的な業務遂行が可能な成熟した段階 |
解散期(Adjourning) | チームが目的を果たして解散する段階 |
チーム憲章 (Team Charter) | チームの意義、合意、運用指針を記録した文書であり、プロジェクトチームメンバーに受け入れられる振る舞いへの明確な期待を確立するもの。以下を含む。 チームの価値観、コミュニケーションのガイドライン、意思決定の基準とプロセス、コンフリクトの解決プロセス、会議のガイドライン、チーム合意 |
バーチャル・チーム (Virtual Teams) | ほとんど対面することなくそれぞれの役割を果たす、共通の目標をもった人の集団。 |
プロジェクト資源マネジメント (Project Resource Management) | プロジェクト資源マネジメントは、プロジェクトを成功裏に完了させるために必要な資源を特定し、獲得し、マネジメントするプロセスからなる。 |
コミュニケーションマネジメント
用語 | 意味 |
5C | コミュニケーションにおける5つの項目。 ・正しい記述(Correct) ・簡潔な表現(Concise) ・明確な目的(Clear) ・論理的な流れ(Coherent) ・言葉とアイデアの流れ(Control) ※グラフィックスや単純な要約などがある |
コミュニケーション計画書(Communication Plan) | 記載される内容は、コミュニケーション要求事項、伝達情報、伝達担当者、受信者、情報伝達手段や技術、頻度、エスカレーションプロセス、更新方法、共通用語集などです。 |
コミュニケーションチャネル(Communication channels) | 情報を伝える経路のこと。 n(n-1)/2 |
デイリー・スクラム(Daily Scrum) デイリー・スタンドアップ・ミーティング(Daily Standup Meeting) | 毎日行う協業的で簡単な会議であり、チームは前日からの進捗状況をレビューし、当日の予定を明らかにし、発生が予想される障害についてハイライトする。 |
ネットワーキング (Networking) | 同じ組織または他の組織の人たちとのつながりと関係を築くこと。 |
ノイズ(Noise) | メッセージの送信者と受信者の間でコミュニケーションを阻害するもの。 |
リスクマネジメント
用語 | 意味 |
課題 (Issue) | プロジェクト目標に影響を及ぼし得る現在の条件や状況。 |
感度分析 (Sensitivity Analysis) | プロジェクトのどの個別リスクまたは不確実性の要因がプロジェクトの結果に最も潜在的影響を及ぼすのかを判定する分析技法。プロジェクト結果の差異と、リスクの定量的分析モデルの要素における差異との相関関係を分析することにより判断する。 |
期待金額価値(Expected Monetary Value) | ある事象の発生確率とそれが起こった時の予想利益金額を掛け合わせた値のこと。 |
事象リスク | 具体的な事象に基づくリスク。 |
デルファイ法 | 専門家の間で合意を形成する方法。 |
非事象リスク | 状態や状況に基づくリスク。2種類に分類される。 ・変動リスク:計画された事象、活動または決定のいくつかの重要な特徴については、不確実性がある。この場合、確率分布によるばらつきの範囲でモンテカルロ分析を使用して起こりえる結果の拡大を減らすための処置をとる。例)生産性が目標を外れる、テスト中に見つかったエラーの数が予想とずれる、または建設フェーズで季節外れの異常気象が発生するなど。 ・曖昧さリスク:将来起こるかもしれないことには、不確実性がある。例)要求や技術的解決策の要素、規制の枠組みにおける将来の開発、またはプロジェクト固有の体系的な複雑性など。曖昧さリスクに対しては専門家の利用、プロトタイプ開発、ベンチマーキングが有効。 |
プロンプトリスト | プロジェクトの個別リスクを引き起こす可能性があると共にプロジェクトの全体リスク要因ともなり得る、リスク区分のあらかじめ決められたリストである。 |
モンテカルロ・シミュレーション (Monte Carlo Simulation) | コンピューター・モデルがランダムに選 択された入力値で駆動され、多数回繰り返される分析技法であり、確率分布および確率分岐が含まれる。生成された値は、プロジェクトが達成する可能性の範囲を表す。 |
モンテカルロ分析 | 生産性や品質メトリクスなどが目標値を外れる、といった変動リスクに対して使用される。 |
リスク (Risk) | 発生が不確実な事象または状態。もし発生した場合、ひとつ以上のプロジェクト目標にプラスあるいはマイナスの影響を及ぼす。 |
リスク対応戦略(脅威) | 回避、転嫁、軽減、受容。 【覚え方】逃げまくり(回避)、ベンダー企業は尻まくり(転嫁)、現場の知恵も出尽くして(軽減)、ケチった予備費は使い果たし(受容)、最後の頼みはオヤジのポケット(マネジメント予備) |
リスク対応戦略(好機) | 活用、共有、強化、受容。 【覚え方】 プロを活用し、ノウハウを共有し、知識を強化するアイデアを受容する。 活用:納期短縮など好機の発生確率を100%に高める。 共有:好機のオーナーシップを第三者に移転してベネフィットの一部を共有する。 強化:チーム資源の追加投入により好機の発生確率や影響度を高める。 受容:好機の存在を認めつつも積極的な対応は取らない。 |
リスクの定性的分析 (Perform Qualitative Risk Analysis) | リスクの発生確率と影響度、および、その他の特性を査定し、その後の分析や処置のためにプロジェクトの個別リスクの優先順位付けを行うプロセス。 |
リスクの定量的分析 (Perform Quantitative Risk Analysis) | 特定したプロジェクトの個別リスクおよびその他の不確実性要因が全体的なプロジェクト目標に与える複合的な影響を数量的に分析するプロセス。 |
リスク・ブレークダウン・ストラクチャー (RBS: Risk Breakdown Structure) | 潜在的リスク要因の階層表示。 |
リスク・マネジメント計画書 (Risk Management Plan) | プロジェクトマネジメント計画書、プログラムマネジメント計画書、またはポートフォリオマネジメント計画書の構成要素のひとつ。リスク・マネジメントの活動を構造化し、実施する方法を記述したもの。以下の項目を含む。 ・リスク戦略、方法論、役割と責任、資金調達 ・リスク区分、リスク・ブレークダウン・ストラクチャー ・ステークホルダーのリスク選好 ・リスクの発生確率と影響度の定義 ・発生確率・影響度マトリックス ・報告書式 ・追跡調査 |
調達マネジメント
用語 | 意味 |
インテグリティ(integrity) | 誠実、真摯、高潔などの概念を意味する言葉。組織のリーダーやマネジメントに求められる最も重要な資質、価値観を示す表現として、特に欧米の企業社会でよく使われる。企業のインテグリティ(誠実さ)を最優先し、法令順守だけでなく、より幅広い社会的責任の遂行と企業倫理の実践を目指す広義のコンプライアンス経営を、インテグリティ・マネジメントと呼ぶ。 |
コントラクター(contractor) | 納入者のこと。サブコントラクター、ベンダー、サービスプロバイダ、サプライヤーとも呼ばれることがある。 |
情報提供依頼書 (RFI: Request for Information) | 調達文書の一種で、これによって購入者は潜在的な納入者に、プロダクト、サービス、納入者の達成能力などに関連するさまざまな情報の提供を要求する。 |
提案依頼書 (RFP: Request for Proposal) | 調達文書の一種で、プロダクトやサービスの納入候補に対してプロポーザルの提出を求める際に用いる。適用分野によっては、より狭義の、あるいは特別な意味をもつことがある。 |
見積依頼書 (RFQ: Request for Quotation) | 調達文書の一種で、一般的あるいは標準的なプロダクトやサービスの納入候補に価格見積りの提出を求める際に用いる。この用語は提案依頼書の代わりに使われることがある。適用分野によっては、より狭義の、あるいは特別な意味をもつ場合がある。 |
公告(Advertising) | プロダクト、サービス、または所産の既存ユーザーや潜在的ユーザーとのコミュニケ ーションを図るものである。選定した新聞や専門の業界誌などの一般刊行物に公告を掲載することにより、納入候補の既存の一覧表を拡充することができる。政府管轄のほとんどにおいて、未決定の政府契約には公告やオンライン掲載が義務付けられている。 |
サプライヤー(supplier) | 調達に基づいてプロジェクトに資源を提供する外部の業者 |
実費償還契約 (Cost-Reimbursable Contract) | 購入者が納入者の実コストに加えて納入者の利益となるフィーを支払う契約の一種である。CPPC、CPFF、CPIF、CPAFなどがある。 |
コスト・プラス・コストパーセンテージ契約 (CPPC:Cost Plus Percentage of cost Contract) | 実費償還契約の一種で、 購入者は、実行されたサービスのコストの許容償還額と利益として事前に合意された実コストのあるパーセンテージとの合計を支払う。 |
コスト・プラス定額フィー契約 (CPFF: Cost Plus Fixed Fee Contract) | 実費償還契約の一種で、購入者が納入者の償還対象コスト (これは契約で取り決める)と固定額の利益 (フィー) を納入者に支払う契約。 |
コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約 (CPIF:Cost Plus Incentive Fee Contract) | 実費償還契約の一種で、購入者は、納入者の償還対象コスト (これは契約で取り決める) を納入者に支払い、加えて契約時に合意したパフォーマンスの基準を達成した場合に、納入者が所定の利益 (フィー) を受け取る契約。 |
コスト・プラス・アワード・フィー契約 (CPAF: Cost Plus Award Fee Contract) | 契約形態のひとつ。完了した作業にかかった妥当な実費総額に加えて納入者の利益となる報奨金を納入者に支払う契約。 |
定額契約 (Fixed-Price Contract) | 完了に伴うコストや作業工数に関わらず、定義された範囲の作業に対してフィーが支払われる契約。FFP 、FP-EPA 、FPIF などがある。 |
完全定額契約 (FFP: Firm Fixed Price Contract) | 納入者側のコストにかかわらず、購入者が納入者に決まった額 (契約で取り決めた額)を支払う定額契約の一形態。 |
経済価格調整付き定額契約 (FPEPA: Fixed Price with Economic Price Adjustment Contract) | インフレーションによる変化または特定物資のコスト高騰や低下など、状況の変化に応じて、事前に定義した最終調整を契約価格へ反映可能な特殊条項を含む定額契約。 |
インセンティブ・フィー付き定額契約 (FPIF: Fixed Price Incentive Fee Contract) | 購入者が納入者へ決められた額 (これは契約で取り決める) を支払い、納入者が所定のパフォーマンス基準を満たした場合に、納入者が追加の報酬を受け取る契約の一形態。 |
調達文書 (Procurement Documents) | 入札とプロポーザルの活動に用いられる文書。 ・入札文書:情報提供依頼書(RFI)、提案依頼書(RFP)、見積依頼書(RFQ) ・調達作業範囲記述書:作業の範囲を記述 ・独自コスト見積り:プロポーザルの妥当性を検証 ・発注先選定基準:評価基準、重要性を含む入札者プロポーザルの評価方法を記述 |
内外製分析 (Make-or-Buy Analysis) | プロダクトの要求事項に関するデータを収集し、体系化するプロセス。そのデータをプロダクトを購入するか内部で製造するか、という可能性のある選択肢に対し分析を行う。 |
納入候補のプロポーザル (Seller Proposals) | 価格、販売条件、技術仕様、または納入者が依頼組織に提供する能力を明記した提案依頼書またはその他の調達文書の依頼への正式な回答。受諾された場合、納入候補は合意を履行すべく法的に拘束される。 |
発注先選定基準 (Source Selection Criteria) | 納入者が契約獲得に向けて満たすか超えなければならない属性。これは購入者が納入者に求める属性である。 ・達成能力と力量 ・プロダクトコストとライフサイクルコスト ・納期 ・技術的な専門知識と手法 ・プロジェクトに関連する具体的な経験 ・調達業範囲記述書に対応する際の提案された手法と作業計画の妥当性 ・主要スタッフの資格、可用性、およびコンピテンシー ・会社の財務の安定性 ・マネジメント経験 ・トレーニングを含む知識移転プログラムの適合性 |
ステークホルダーマネジメント
用語 | 意味 |
ステークホルダー(Stakeholder) | プロジェクト、プログラム、ポートフォリオの意思決定や活動、成果に影響する個人やグループ、組織のこと。 顧客、スポンサー、サプライヤー、組織のマネジャーなどの人々を指します。 |
ステークホルダー関与度評価マトリックス (Stakeholder Engagement Assessment Matrix:SEAM) | ステークホルダーの現在の関与度と望ましい関与度を比較したマトリックス。 ステークホルダーの関与度は以下の5つに分類できます。 ・不認識:プロジェクトと潜在的影響を認識していない ・抵抗:プロジェクトと潜在的影響を認識しているが変化に抵抗する ・中立:プロジェクトを認識しているが、支持も抵抗もしない ・支援型:プロジェクトと潜在的影響を認識し、変化を支持する ・指導:プロジェクトと潜在的影響を認識しており、プロジェクトの成功を確実にするため積極的に関与する これらの関与度は、ステークホルダー関与度評価マトリックスを使って、表形式で可視化できます。それによって現在の関与度と望ましい関与度とのギャップと、ギャップを埋める為に必要な働きかけやコミュニケーションを特定します。 C(Current)は現在のステークホルダーの関与度を、D(Desired)はプロジェクト成功にとって必要不可欠な関与度を示 す。 |
ステークホルダーの分類 | ◆ 上向き:実行組織または顧客組織の上級経営層、スポンサー、運営委員会 ◆ 下向き:知識やスキルを提供する有期的なチームや専門家 ◆ 外向き:サプライヤー、政府部門、一般、エンドユーザー、規制当局など、プロジェクトチーム外のステークホルダー・グループとその代表者 ◆横向き:希少なプロジェクト資源をめぐって競い合っていたり、資源や情報の共有で当該プロジェクトマネジャーと協業していたりする、他のプロジェクトマネジャーや中間管理職のようなプロジェクトマネジャーの同僚 |
突出モデル(Salience model) | 権力(自分の意思を他に課す力)、緊急度(直ちに対処する必要性)、正当性(参加の妥当性)に基づきステークホルダーを分類します。 |
フォーカス・グループ・インタビュー(Focus group interview) | 絞られた数人に対して、ファシリテータが自由な議論を促し参加者の期待や本音を引き出す手法 |
その他
プロセス群
立上げ | プロジェクト開始の認可を得て新しいプロジェクトやフェーズを定義し開始する。 |
計画 | プロジェクトの目標達成に向けてスコープを確定し、目標を洗練し、一連の行動を定義する。 |
実行 | プロジェクトの要求事項を満たすために計画書に定義された作業を完了させる。 |
監視・コントロール | プロジェクトの進捗やパフォーマンスを追跡、レビューし調整する。 |
終結 | プロジェクトの成果を上げプロジェクトを終了する。 |
文書内訳
プロジェクトマネジメント計画書 (18個) | スコープマネジメント計画書 | スコープの定義、作成、監視、コントール、および妥当性確認の方法を記述したもの。 ------------------------ 構成要素は次の事項を含む。 完成したプロジェクト成果物の正式な受入方法を規定する。 |
要求事項マネジメント計画書 | プロジェクトおよびプロダクトの要求事項の分析、文書化、マネジメントの方法を記述したもの。 --------------------------- 構成要素は次の事項を含む。 要求事項の優先順位づけプロセス。 | |
スケジュールマネジメント計画書 | スケジュールの作成、監視、およびコントロールに必要な基準と活動を規定するもの。 | |
コストマネジメント計画書 | コストをどのように計画し、構成し、コントロールするかを記述する。 | |
品質マネジメント計画書 | 品質目標を達成するために適用される方針、手続き、およびガイドラインの実行方法を記述したもの。 | |
資源マネジメント計画書 | プロジェクト資源の獲得、配分、監視、およびコントロールの方法を記述したもの。 | |
コミュニケーションマネジメント計画書 | いつ、誰が、どのようにプ ロジェクトの情報を管理し、発信するかを記述したもの。 | |
リスクマネジメント計画書 | リスクマネジメントの活動を構造化し、実施する方法を記述したもの。 | |
調達マネジメント計画書 | プロジェクトチームが母体組織以外から物品やサービスを獲得する方法を記述する。 | |
ステークホルダーエンゲージメント計画書 | プロジェクトやプログラムの意思決定と実行においてステークホルダーの生産的な関与を促すために必要となる戦略と処置を特定したもの。 | |
変更マネジメント計画書 | プロジェクト全体の変更要求を正式に認可して組み込む方法を記述した計画書。 | |
コンフィギュレーションマネジメント計画書 | プロジェクトマネジメント計画書の構成要素。コンフィギュレーション・コントロール下でのプロジェクト生成物を特定し、その責任の所在を記述し、さらに記録および変更の報告に関する方法を記述する。 | |
スコープベースライン | スコープ記述書、WBS、WBS辞書の3点で構成される。 | |
スケジュールベースライン | 承認済みのスケジュール・モデルで、変更は必ず正式な変更管理の手続きに従って行う。 | |
コストベースライン | 時間軸ベースのプロジェクト予算が承認された版で、マネジ メント予備を除いたもの。 | |
パフォーマンス測定ベースライン(Performance Measurement Baseline) | 3つのベースライン(スコープ、スケジュール、コスト)全体のこと。 | |
プロジェクトライフサイクル | プロジェクトの立上げから終結に至るまでプロジェクトがたどる一連のフェーズを記述したもの | |
開発アプローチ | 予測型、反復型、アジャイル型、またはハイブリッド型などプロダクト、サービス、または所産の開発アプローチを記述したもの | |
プロジェクト文書(33個) | アクティビティリスト (Activity List) | スケジュールアクティビティを表にした文書。アクティビティ記述、アクティビティ識別子、および詳細な作業範囲を表示しているので、プロジェクトチームメンバーは実行すべき作業を理解できる。 |
アクティビティ属性(Activity Attributes) | 個々のスケジュール・アクティビティにある複数の属性で、 アクティビティ・リストに収めるべき属性。アクティビティ属性は、アクティビティ・コード、先行アクティビティ、後続アクティビティ、論理的順序関係、リードとラグ、資源に対する要求事項、指定日、制約条件、および前提条件からなる。 | |
課題ログ(Issue Log) | 課題についての情報が記録され監視されるプロジェクト文書。 | |
教訓登録簿(Lessons Learned Register) | プロジェクト期間に得られた知識の記録に使用するプロジェクト文書。現行プロジェクトで使用することも、教訓リポジトリに記入することもできる。 | |
コストの見積り (Estimate Costs) | プロジェクト作業を完了するために必要な資源の概算金額を算出する。 | |
コスト予測(Cost forecasts) | コストを予測した文書。EACなどの値。 | |
資源カレンダー(Resource Calendar) | 各資源を投入可能な作業日およびシフトを示す日程表。 | |
資源ブレークダウンストラクチャー(Resource Breakdown Structure) | 資源を区分しタイプ別に階層表示した文書。 | |
資源要求事項(Resource Requirements) | ワークパッケージ内の各アクティビティに必要な資源の種類と量 | |
所要期間の見積もり(Activity Duration Estimates) | アクティビティの完了に必要と想定される期間を定量的に査定すること。 | |
スケジュール・データ (Schedule Data) | スケジュールについて記述しコントロールするための情報の集合。 | |
スケジュール予測(Schedule Forecasts) | スケジュールの計算時に得られる情報と知識に基づき、プロジェクトの将来の状態やイベントを見積もったり予測したりすること。 | |
スコープ記述書(Project Scope Statement) | プロジェクトのスコープ、主要な成果物、前提条件や制約条件などを記述した文書。プロダクトスコープ記述書、成果物、受入基準、プロジェクトからの除外事項を含む。 ---------------------------- ステークホルダーはプロジェクトに何を期待し何を期待しないかが明確になるためステークホルダーの期待をマネジメントしやすくなる。 | |
ステークホルダー登録簿 (Stakeholder Register) | プロジェクトステークホルダーの特定、査定、および分類を含むプロジェクト文書。識別情報、評価情報、ステークホルダー分類に関する情報を記載する。 | |
前提条件ログ (Assumption Log) | プロジェクト・ライフサイクルを通してすべての前提条件と制約条件を記録するために使用するプロジェクト文書。 | |
チーム憲章 (Team Charter) | チームの意義、合意、運用指針を記録した文書であり、プロジェクトチームメンバーに受け入れられる振る舞いへの明確な期待を確立するもの。 | |
テスト・評価文書 (Test and Evaluation Documents) | 品質マネジメント計画書に定義された品質目標をプロダクトが満たしているか判断するために行う活動を記述したプロジェクト文書。 | |
品質コントロール測定結果 (Quality Control Measurements) | 品質コントロール活動の結果を文書化した記録。 | |
品質尺度(Quality Metrics) | 品質検査の基準と測定方法のこと | |
品質報告書(Quality Report) | 品質マネジメントの課題、是正処置の提言、品質管理活動で明らかになった事項のまとめを含むプロジェクト文書。プロセス、プロジェクト、プロダクトの改善提案も含まれる。 | |
物的資源の割当て | プロジェクト中に使用される資材、装置、サプライ、場所、およびその他の物的資源を記録したもの | |
プロジェクトカレンダー(Project Calendar) | 予定されたアクティビティのために使用できる、作業日やシフト勤務日を特定したカレンダー。 | |
プロジェクトスケジュール | 計画日、所要期間、マイルストーン、および資源と結びつけられたアクティビティを含むスケジュール・モデルのアウトプットである。プロジェクト・スケジュールは、少なくとも各アクティビティの計画された開始日と終了日が含まれる。 | |
プロジェクト・スケジュール・ネットワーク図(Project Schedule Network Diagram) | プロジェクトのスケジュール・アクティビティ間の論理的順序関係を示した図。 | |
プロジェクトチームの任命 | プロジェクトのチームメンバーとその役割および責任を記録した文書。 | |
プロジェクト伝達事項 | パフォーマンス報告書、成果物の状況、スケジュールの進捗状 況、被った費用、プレゼンテーション、その他ステークホルダーから要求された情報が含まれる。 | |
変更ログ(Change Log) | プロジェクト期間中に提出された変更と現時点の状況を含むリスト。 | |
マイルストーンリスト(Milestone List) | プロジェクトにおいて重要な意味を持つ時点やイベントですべてのマイルストーンを特定する。契約の必要性からマイルストーンを守ることが必須であるかそれとも過去の情報に基づいた任意のものであるかについて示すこともある。 | |
見積もりの根拠(Basis of Estimates) | プロジェクトの見積りに使用する、前提条件、制約条件、詳細度、見積幅、信頼度などを記載した詳細な補足資料 | |
リスク登録簿 (Risk Register) | リスク・マネジメント・プロセスのアウトプットが記録されたリポジトリ。特定されたプロジェクトの個別リスクを捉える。 | |
リスク報告書(Risk Report) | プロジェクト・リスク・マネジメント・プロセスを通して順次に作成されていくプロジェクト文書。プロジェクトの個別リスクや全体リスクのレベルに関する情報をまとめたもの。プロジェクトの全体リスク要因に関する情報と共に特定されたプロジェクトの個別リスクに関する要約情報を提示する。 | |
要求事項トレーサビリティマトリックス(Requirements Traceability Matrix) | プロダクトの要求事項の発生元と、その要求事項を満足させる成果物の結びつきを格子状に示したもの。 ----------------------- ビジネス要求を確実に実現する | |
要求事項文書 (Requirements Documentation) | 個々の要求事項がプロジェクトのビジネスニーズをどのように満たすかについて記述した文書。 | |
ビジネス文書 | ビジネスケース | 経済的な実現可能性文書。プロジェクトの目標や立上げの理由が記載される。以降のプロジェクトマネジメント活動を認可するかどうかを判断する根拠となる。 |
ベネフィットマネジメント計画書(Benefits Management Plan) | プロジェクトまたはプログラムから得られるベネフィットを創出し、最大化し、持続するためのプロセスを定義した記述書。 例) ・目標ベネフィット(正味現在価値として表示された利益金額など) ・戦略の整合性(組織の事業戦略との整合) ・ベネフィット実現の時間枠(フェーズごと、短期・長期のベネフィットなど) ・ベネフィット・オーナー ・評価尺度(ベネフィットを評価するための、直接的・間接的指標) ・前提条件 ・リスク |
ツールと技法グループ
データ収集
ベンチマーキング (Benchmarking) | ベスト・プラクティスを特定し、改善のアイデアを生み出し、パフォーマンス測定基準を提供するために、実施中または計画中のプロダクト、プロセスや運用を比較対象組織のものと比べること。類似事例を指標値として使う比較対象の手法のこと。 |
ブレーンストーミング | プロジェクトに関する複数のアイデアを考え出し短期間で情報収集する。 |
チェックシート | データの取得・整理を容易にし、また点検・確認項目がもれなく行えるように、あらかじめ設計された様式・フォーマット。 |
チェックリスト | 要求事項のリストが満たされているかををチェックする。 |
フォーカスグループ | 一定条件を満たしたステークホルダーや専門家を一堂に集めてプロジェクトの成果物への期待や意見の聞き取り調査を行う。 |
インタビュー | ステークホルダーと直接会話をすることによって必要な情報を引き出す。 |
市場調査 | 業界および特定納入者の能力に関する調査が含まれる。 |
アンケートと調査 | 多数の回答者からの情報を迅速に収集するために考えられた書面による一連の質問のことである。 |
統計的サンプリング | 検査のために母集団の一部を選定すること。 |
データ分析
代替案分析 | プロジェクト作業を実行し成し遂げるために使う選択肢または手法を選定するために特定された選択肢を評価する技法。 |
他のリスク・パラメーターの査定 | プロジェクト・チームは、さらなる分析や行動のためにプロジェクトの個別リスクに優先順位をつけるとき、リスクの他の特性(発生確率や影響度に加えて)を考慮することがある |
前提条件と制約条件の分析 | リスクの原因は何かを判断するために前提条件と制約条件の妥当性を探る。 |
品質コスト | 製品やサービスの品質を達成するために費やされるコストのこと。 |
費用便益分析 | 品質要求事項を満たすための費用と便益を比較しトレードオフを行う。一般的に手直しに時間とコストをかけるより最初に欠陥を防止した方がコストが低くて効果的である。 |
デシジョン・ツリー分析 | 不確実性のある中で、一連になった複数の選択肢から推測される結果を評価する図式および算出の技法。 |
文書分析 | 関連文書情報のレビューと評価 |
アーンド・バリュー分析 | パフォーマンス測定ベースラインを実際のスケジュールおよびコスト・パフォーマンスと比較する。 |
インフルエンス・ダイアグラム | 因果関係、事象の時系列、その他の変数と結果 の関係などの状況を図示したもの。 |
イテレーション・バーンダウン・チャート | イテレーションのバックログの中で完了しなければならない作業を追跡する。 |
内外製分析 | |
パフォーマンスレビュー | 品質マネジメントの計画プロセスで定義した品質尺度を実際の結果と照らして測定、比較、および分析する。 |
プロセス分析 | プロセスをチェックしプロセス改善の機会を特定したり問題点や付加価値のないプロセスを発見したりする。 |
プロポーザル評価 | |
回帰分析 | |
予備設定分析 | プロジェクトマネジメント計画書に組み込む構成要素の基本的な特徴と関連性を決定する分析技法。プロジェクトのスケジュール所要期間、予算、コスト見積り、または資金のために予備を決めるために適用される。 |
リスク・データ品質査定 | |
リスク発生確率・影響度査定 | |
根本原因分析 | 欠陥の源を特定するために使用する。 |
感度分析 | リスクに影響を与える要素のうち特定の要素がリスクの大きさにどの程度の影響を与えるかを分析する。 |
シミュレーション | 目標への潜在的影響を評価するために、不確実性の組み合わされた影響をモデル化する分析技法。一般的にはモンテカルロ分析が使われる。 |
ステークホルダー分析 | |
SWOT分析 | 組織、プロジェクト、または選択肢の強み、弱み、好機、および脅威の分析。 |
技術的パフォーマンスの分析 | |
傾向分析 | 一定期間にわたりパフォーマンスの改善や悪化についてのプロジェクトパフォーマンスを調べる。 |
差異分析 | 計画に対する実際の開始日と終了日の差異、計画と実際の所要期間との差異、およびフロートの差異を見る。 |
What-If シナリオ分析 | プロジェクト目標に与える効果を予測するために複数のシナリオを評価するプロセス。 |
データ表現
親和図 | 多数のアイデアをレビューや分析のためにグループ分けする。 |
特性要因図 | さまざまな要因が潜在的な問題や結果にどのように結びついているのかを表した図である。魚の骨に形が似ていることからフィッシュボーンと呼ばれたり考案者の石川氏の名前から石川ダイアグラムと呼ばれたりする。 |
管理図 | プロセスが安定しているか、または予測内のパフォーマンスであるかを判断するために用いる。 |
フローチャート | プロセスの各ステップを箱で表し、流れをそれらの箱の間の矢印で表すことで、アルゴリズムやプロセスを表現する図である。 |
階層構造図 | 枝分かれ図として表示した組織図で組織ブレークダウンストラクチャー(OBS)、資源ブレークダウンストラクチャー(RBS)などがある。 |
ヒストグラム | 数値データをグラフで表示した分布図。 |
論理データモデル | 組織が持つデータを視覚的に表現したものでデータの整合性や品質上の問題が発生しうる個所のチェックに有効である。 |
マトリックスダイアグラム | さまざまな要因や原因、目標間の関係の強さなどを見るためにマトリックス形式で項目やデータを表現する方法 |
マインドマップ法 | 個別のブレーンストーミングから出てきたアイデアをひとつのマップにまとめ理解の共通点や相違点を明らかにし新しいアイデアを生み出す。 |
優先順序付けやランク付け | すべての代替案に基準を適用する前に、基準に優先順位を付け、重み付けを行い、個々の代替案の得点を得る。そして、代替案は得点によって順位が決められる。このプロセスで使用するときに、多基準意思決定分析は品質尺度の優先順位を付けるために役立つ。 |
発生確率・影響度マトリックス | |
責任分担マトリックス | WBSの各要素を個人に割り当てる表のこと。役割分担表ともいう。 |
散布図 | 母集団における2つの変数間の関係や分散状態を示すグラフ。 |
ステークホルダー関与度評価マトリックス | |
ステークホルダー・マッピング/表現 | |
テキスト形式 |
意思決定
独裁的な意思決定 | |
多基準意思決定分析 | |
投票 |
コミュニケーションスキル
コミュニケーション・コンピテンシー | |
フィードバック | |
非言語 | |
プレゼンテーション |
人間関係とチームに関するスキル
積極的傾聴 | 理解の妨げとなる障壁を認め、明確化し、確認し、理解し、除去することである。 |
コミュニケーションスタイルの評価 | |
コンフリクトマネジメント | |
文化的な認識 | |
意思決定 | |
感情的知性 | |
ファシリテーション(Facilitation) | 決定、解決策、または結論へと効果的にグループワークを成功のうちに導く能力のこと。 |
影響力 | |
リーダーシップ | |
会議のマネジメント | 会議で意図した目標が効果的に、かつ効率よく達成されるように手順を踏むことである。 |
動機づけ | |
交渉 | |
ネットワーキング | |
ノミナル・グループ技法 | ブレーンストーミングに投票プロセスを加えたもの。 |
観察と対話 | 実際に置かれている環境において個人とその人の作業実施方法やプロセスの実践方法を直接目で見る方法。観察は「作業観測」としても知られる。 |
政治的な認識 | プロジェクトマネージャーがステークホルダーを適切に関与させプロジェクト全体を通して支持を維持する。 |
チーム形成 |